サンディエゴ:決勝レース後パイロットリアクション

2017シーズン第2戦をマスタークラスパイロットが振り返った

The magic of Muroya

8年ぶりの開催となったサンディエゴは素晴らしいレースになった。数多くのサプライズが生まれたサンディエゴは室屋義秀が優勝。通算2勝目をマークした。この結果、2017シーズンは計2戦で6人のパイロットが表彰台を記録するという混戦模様となっている。サンディエゴの戦いを終えたマスタークラスパイロット14名のコメントを紹介する。

 

1位:室屋義秀

とても嬉しいです。アブダビで結果を出せなかったので、チームはサンディエゴに向けてハードワークを重ねてきました。フリープラクティスの1本目から安定したフライトができていました。ペースを上手くキープできたと思います。同じラインと同じ戦略を続けました。今回の優勝は千葉での優勝とは少し違います。通算2勝目ですし、前よりも強くなれているという感触があります。チームと家族が助けてくれているおかげで落ち着いてレースに取り組めているので、彼らには感謝しています。第3戦千葉は自国開催ですし、大事なレースになるので、今回の優勝は大きな弾みになります。

 

2位:ピーター・ポドランセック

今の気持ちを上手く表現できない。もちろん、表彰台に上がれてとてもハッピーだ。個人的にはラウンド・オブ・8に進出できただけでも成功だった。チームと友人の支えがなければ、この場に立てていなかったと思うので、彼らのことを誇りに思う。用意していた最速のラインを上手く結果に結びつけることができた。ラウンド・オブ・8とファイナル4では、限界ギリギリのフライトをしないように心がけた。攻めの姿勢はペナルティに繋がる。

 

3位:マティアス・ドルダラー

ハッピーだ。自信も得られているし、スピードもかなり出せている。ファイナル4の最後のバーチカルターンでは攻め過ぎてしまい、望んでいたフライトができなかったが表彰台に上がれた。今シーズンは全レースで表彰台に上がることを目標にしている。第3戦千葉が楽しみだ。3位でも満足できなくなってしまった自分に驚いている。

 

4位:カービー・チャンブリス

自国でレースできたことに興奮を覚えている。サンディエゴは第2の故郷なので、ここでのフライトは楽しい。ファンの声援を感じることができた。ファイナル4はハードにプッシュしたが、結果に繋げることができなかった。しかし、前を向いて更にプッシュしていきたい。サンディエゴのレーストラックには悩まされ続け、1分を切ることができなかったが、レースウィークを通じて安定していた。ファイナル4はアグレッシブなフライトを心がけていたが、プッシュし過ぎてしまい、そのツケを払うことになったが、千葉でも攻めの姿勢は崩さない。

 

5位:マルティン・ソンカ

スピードが足りなかった。ファイナル4に進出できなかったのは残念だが、ヨシ(室屋義秀)が素晴らしかった。ラウンド・オブ・8の自分のフライトには満足しているが、ヨシの方が速かった。単純に自分の力が及ばなかっただけだ。サンディエゴは素晴らしいロケーションだ。2007シーズンにチェコのテレビ中継のコメンテーターとして訪れていたので、その日以来、フライトできる日が来るのを楽しみにしていたが、こうして実際にレースすることができたので、スペシャルな体験になった。美しい街なのでまた戻ってきたい。

 

6位:ペトル・コプシュタイン

素晴らしいレースウィークエンドになった。シミュレーターのタイムと変わらない好タイムを記録できた。守りの姿勢でフライトした中で6位に入れたので、全体的には満足している。サンディエゴは素晴らしいレーストラックだ。サンディエゴは2009シーズンに現地で観戦して以来憧れていたレーストラックだった。今日は高校時代の友人たちも応援に駆けつけてくれた。ここで飛べるのは光栄だ。

 

7位:ニコラス・イワノフ

今日はミスをしてしまった。機体に対しては自信を持てていた。機体に振り回されないフライトができていたし、ミスをするイメージもなかったので、ペナルティはジョークと思ったが、ジョークではなかった。本当に残念だ。

 

8位:マイケル・グーリアン

攻め過ぎてしまい、ゲート進入時のアングルをミスしてしまった。しかし、タイムは素晴らしかったので、次に活かしたい。今日は残念だった。ラウンド・オブ・8は好タイムを狙ってスピードを出したが、ゲート進入時のアングルがタイトになり過ぎてしまった。数センチが勝負を分ける時がある。スピードは出せていたので、数センチのミスがなければファイナル4へ進出できていた。サンディエゴは素晴らしいロケーションだ。これからも定期的に戻ってこられれば嬉しい。

 

9位:マット・ホール

サンディエゴは素晴らしいロケーションだ。街は美しく、レーストラックも気持ちが良い。表彰台を狙えるチャンスがあったので結果には落胆しているが、新機体で挑まなければならなかったので仕方がない。とはいえ、新機体を上手く扱えるようになってきたのでハッピーだ。レースを戦える感触も得られた。内容は良かったが、ピーター(ポドランセック)の方が良かった。レースとはそういうものだ。自分のフライトには満足している。狙い通りのフライトができた。ピーターのフライトを意識せずに、自分のライン通りにフライトすることだけを意識していたが、その通りのフライトになった。2017シーズンはまだまだ開発を続けていかなければならない。学びの1年になる。機体はまだデフォルトの状態なので、調整すべき部分が数多くある。時間と予算をかけながら、数多くのトレーニングをこなさなければならない。開発には半年かける予定だ。優勝できる機体を用意することをチーム目標に定めているが、シーズン終盤までにはその目標を達成できるだろう。まずは、機体性能を限界まで引き出せるようになる必要がある。

 

10位:ピート・マクロード

レーストラックの感触は良かった。優秀なパイロット(ヨシ)を相手に自分のプラン通りのフライトができたので満足している。サンディエゴへ再び戻ってこられて嬉しい。ここは自分との縁が深く、レース開催地としても素晴らしい。8年ぶりの開催目指していた人たちのエナジーと熱意が感じられた。テクニカルなレーストラックは好きだが、ここのバックセクションは単にテクニカルなだけでなく高速だ。その結果、かなりのスピードが出せたが、それは他のパイロットの機体も同じだった。狙い通りの高速フライトができても、負けてしまう時がある。

 

11位:フアン・ベラルデ

ラウンド・オブ・14を突破できなかったのは残念だが、サンディエゴは本当に素晴らしかった。天候と風景、会場を楽しむことができた、本当に素敵なロケーションだ。カリフォルニアでレースができて非常に興奮した。千葉に向けて機体を輸送するので、機体を改良できる時間は限られているが、今回のレースでウイングレットに施した変更点を見直して、改良できるかどうか見極めたい。電子制御系の改良にも取り組むつもりだ。

 

12位:フランソワ・ルボット

サンディエゴはただただ素晴らしかった。個人的にはこれまでで最も楽しめたレースだ。もちろん、これまでの作業量を考えれば、もっと良い結果を出したかったが、特に失望してはいない。チームのタクティシャンからの指示を最大限に活かしたフライトができていたし、タイムもフライトを重ねるごとに向上していた。今日のような内容は、シーズン後半に新機体が到着した時の好材料になる。

 

13位:ミカエル・ブラジョー

技術的な問題に見舞われて難しかったが、全体としては良いレースウィークエンドだった。チームはまとまっているし、機体も速いので、次戦千葉は更に速くなって戻ってくるつもりだ。好天と素晴らしい景色、そして観客のおかげで良い週末になった。サンディエゴはベストロケーションのひとつだ。思い出の場所になった。また戻ってきたい。

 

14位:クリスチャン・ボルトン

サンディエゴは素晴らしい会場だ。初めて訪れたが、街の雰囲気も気に入ったし、湾内のフライトも最高だった。ここでレースができて非常に嬉しい。ラウンド・オブ・14での2度のパイロンヒットは受け入れがたいミスだ。プラン通りのフライトができなかったので落胆しているが、チームは既に次戦の千葉に目を向けている。他のチームよりも重くて遅い機体を使用しているので、今後も改良を続けていきたい。

 

◆Information

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