2017シーズン開幕戦アブダビ:レーストラック解説

新たな興奮の幕開けとなる舞台を紹介する

Podlunsek in the 2016 Abu Dhabi track

Red Bull Air Race World Championship 2017シーズンもアブダビから開幕する。パイロットたちにとってアブダビのレーストラックは既に長らく慣れ親しんできた場所だが、今年はレイアウトに若干の変更点があるため、特に万全の準備で臨みたいところだ。

アラブ首長国連邦に属する7つの首長国の中で最大の人口・面積・経済規模を誇るアブダビ。記念すべき10回目となる当地でのRed Bull Air Race World Championship開幕戦で、パイロットたちを待ち受けるこの地のレーストラックにはどんな特徴があるのだろうか?

2017シーズンのアブダビのレーストラックはコーニッシュ・ビーチ沿いに設置された全15個のゲートを2ラップするという点では昨シーズンと同じだが、全体的に新しいデザインに変わった。まず、それまでバックセクションに設置されていた2つのエアゲートが共にシングルパイロンへ置き換えられた。また、スタート・フィニッシュゲート直前にエアゲートが新設されたため、パイロットたちはペナルティを記録しないようにストレートかつ水平なフライト姿勢を取らなければならない。

アブダビのレーストラックで上位に食い込む好タイムを記録するためには、スタートゲートを正しく通過することが最初の課題となるが、これは2017シーズンも同じだ。最初のエアゲートを時速200ノット(約370.4km/h)で通過したパイロットには、直後に待ち構えるシケインに向けて正確なラインを取ることが求められる。シケインでミスをすれば、貴重なタイムを失うことになる。正しいアングルでスタートし、シケインを無事クリアしたパイロットを次に待ち構えるのは、レーストラック最初のハイGターンとして知られるマリーナ・ターンだ。ここでオーバーGを記録することはすなわち失格を意味するため、パイロットは10G(最大12G)を0.6秒以上記録することがないよう細心の注意を払う必要がある。

マリーナ・ターン通過後は、バックセクションの2つのシングルパイロンを抜けて、2つ目のハイGターンへ向かう。コーニッシュ・コーナーと呼ばれるこのハイGターンを通過後は、高速でスタート / フィニッシュゲートを抜けて2ラップ目に突入する。

2ラップ目に入った機体は暑さの影響でエンジンパワーが低下するが、この結果、パイロットはフライトを思考する余裕が多少持てることになる。

Red Bull Air Race World Championshipのレースディレクターを務め、自身もパイロットとして同チャンピオンシップに参戦していた経験を持つスティーブ・ジョーンズはアブダビのレーストラックを熟知しているが、そのコンディションの難しさを次のように指摘する。「アブダビは風向きが急に変わりやすく、天候も1日単位で変化します。風が穏やかならば好タイムが期待できますが、強風時はタイムが落ちます。また、常に高温なので、パイロットはハードなレースを強いられるでしょう」

Red Bull Air Race World Championship 2017シーズン開幕戦アブダビは2月10・11日開催。チケットの購入はこちら>>