ベラルデ 初表彰台への努力

2017シーズン開幕戦で初の表彰台を記録したスペイン人パイロットがこれまでの道のりを語った

Velarde and Ted Reynolds

フアン・ベラルデはRed Bull Air Raceマスタークラス参戦3シーズンの幕開けを素晴らしい形で迎えた。ベラルデはアブダビで開催された2017シーズン開幕戦で堂々の2位を記録し、2014シーズンの同地で開催されたチャレンジャーカップ3位以来の表彰台を味わった。ここまでの道のりは長かったが、ベラルデは熱意を持って不断のハードワークを重ねてきた。今シーズンはその努力が報われようとしている。

開幕戦アブダビのベラルデは54.166秒という堂々のタイムで2位に入った。そのタイムはマルティン・ソンカには届かなかったものの、少なくともマティアス・ドルダラーやピート・マクロードなどの強豪勢を上回った。ベラルデは過去にも何度か表彰台を期待させる速さを見せてきたが、決勝レース日で失速するケースが多く見られた。しかし、早々に結果を出した2017シーズンはこれまでとは違う展開になりそうだ。

ワールドチャンピオンを3度も獲得したポール・ボノムは、ファイナル4のベラルデのフライトを次のように評価している。「フアンと彼のチームのことを思うと、非常に嬉しい。彼はまだマスタークラス3シーズン目で、しかも速い機体ではまだ2シーズン目だ。ファイナル4のフアンのフライトは美しくまとまっていた。落ち着いて正確なフライトをしていた。正確なフライトができれば、タイムはおのずと良くなる」

開幕戦アブダビは、ベラルデにとって初のファイナル4進出となったが、本人はその重圧を自覚していた。初優勝こそ逃したが、2位という結果はチームにとって大きな進歩だった。ベラルデは「自分とチームにとっては優勝に等しい結果だ。ファイナル4進出だけでも成功だったので、表彰台フィニッシュは大成功だ。しかも2位とくれば言うことはない」と振り返っている。

ベラルデはオフシーズンにパフォーマンス向上を目指してハードな努力を重ねてきた。本人は「冬の間にかなり多くの変更を実施したが、それが開幕戦でいきなり結果に繋がったのは嬉しい。全てが上手くまとまり始めている。昨シーズンはいくつか良いパフォーマンスを見せる機会があったが、一貫性に欠けていた。プレッシャーがかかる重要な局面に対応できるようになるには経験を積む必要があった」と説明する。

また、ベラルデはこの成長をもたらした要因はチーム内の意識改革にあったと続ける。「自分のためだけではなく、チームのために全てのプロセスを見直し、多くの部分や手順を変更した。その結果、チームはよりスムースに仕事ができており、自分もよりリラックスした状態で開幕戦を迎えることができた。これほどリラックスしてレースに臨めたのは今回が初めてだった。今はレースに集中できている。機体に乗り込んで、自分のフライトを考えるだけで良い」

 

◆Information

Red Bull Air Race World Championship 2017シーズン 第2戦サンディエゴは4月15日・16日開催予定。観戦チケットの購入はこちら>>

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