デビュー戦を振り返るブラジョー

2017シーズンからマスタークラスに昇格したフランス人パイロットが初戦を振り返った

Brageot in the cockpit

ミカエル・ブラジョー(MB)は長い道のりを経て、2017シーズンからマスタークラスに昇格した。2014シーズンにチャレンジャークラス・パイロットとしてRed Bull Air Race World Championshipへの参戦を開始したブラジョーは、同シーズンを年間3位で終えた。2年目の2015シーズンにはチャレンジャーカップを制し、翌2016シーズンはこの年から実施されたMaster Mentoring Program(マスター・メンター・プログラム)初参加者として貴重な経験を積んだ。2017シーズン開幕戦アブダビで念願のマスタークラス・デビューを果たしたばかりのブラジョーに、初戦を終えた感想と今後のレースに向けた抱負を訊ねた。

 

そろそろマスタークラス初戦を振り返る余裕が出てきたと思いますが、開幕戦アブダビの感想は?

MB 開幕戦に向けた機体の組み立てとトレーニングは順調でしたので、自信もありましたし、リラックスした状態で決勝レース日に臨めました。マスタークラス初戦でのトップ10入りはファンタスティックだと思いますし、十分な結果でした。もちろん、根っからのレーサーなので、ラウンド・オブ・14での自分のタイムには少し落胆する部分もありました。週末を通して速いフライトができていましたし、各ゲートのアングルも良好でしたが、かなりのプレッシャーがかかる決勝レース日に全てのラインやターン、アングルをパーフェクトにまとめるのはやはり非常に難しいですね。この課題はチーム全員が認識していますし、次戦は戦う気持ちをより前面に出して臨みたいと思います。ともあれ、チャンピオンシップポイントを獲得し、予選と決勝レースの両方でペナルティを記録せずに終えられたことには満足していますし、前向きな気持ちで次戦に臨めます。

 

チャレンジャークラスからマスター・メンター・プログラムを経てマスタークラス昇格を果たしたわけですが、その道のりを振り返って今はどのように感じていますか?

MB 上手くステップアップできたと思いますし、マスタークラスに向けて自分を整えることができました。この過程を通して、チームマネージメントや機体、レースに向けたトレーニングなどについてより多くのことを学べました。とはいえ、レース本番の極限の緊張に関しては事前に学べません。こればかりは実戦で経験を積んでいく以外に方法はありませんね。2016シーズンは実戦から離れていましたので、今回のアブダビでの開幕戦では実戦感覚を得るまでに少し手間取ったかもしれません。

 

第2戦サンディエゴに向けてどのような準備を進めていますか?

MB 実は、レースの合間を縫ってエアロバティックのトレーニングを大量にこなして、今年後半に開催されるフランス選手権に向けて調整しているんです。エアロバティックはGフォースに身体を慣らし、メンタルを研ぎ澄ませるという点では役立ちます。Red Bull Air Raceのレース環境とはやや異なりますね。エアロバティックのトレーニングを上手く応用してRed Bull Air Raceでのアドバンテージにするように努力しています。

 

2017シーズンの目標は?

MB レースを重ねるごとに進歩したいと願っているので、次戦のサンディエゴの目標はラウンド・オブ・14突破と、表彰台を意識し続けることですね。目標を高く掲げ、常にベストリザルトを狙うことが大事だと思います。あとは、レースだけではなく、トレーニングでも安定したフライトができるようになりたいですね。それができるようになれば、コンマ数秒を争う局面でのプレッシャーに耐えられるようになるでしょう。

チャンピオンシップは、攻めと守りを見極め続けることができるかどうかです。レースではベストパフォーマンスを狙える高い目標を設定しますが、そこにペナルティのリスクがあることを理解しておく必要があります。レースで勝ちたいなら、ある程度のリスクは覚悟しなければならないということですね!

 

次戦サンディエゴに向けて機体に変更を加える予定ですか?

MB サンディエゴでは何も変更は加えません。機体は十分戦える状態にあるので、基本的には安定したフライトをするためにその状態を維持していくだけですね。そして、その過程の中で2018シーズンに向けた改良点を見極めていく予定です。

 

■Information

Red Bull Air Race World Championship 2017シーズン 第2戦サンディエゴは4月15日・16日開催予定。観戦チケットの購入はこちら>>

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