室屋 義秀

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室屋義秀は、Red Bull Air Race屈指のハードワークと集中力を誇るパイロットのひとりとして知られているが、2016シーズンには努力が遂に実を結び、9万人の自国ファンが集まった第3戦千葉でキャリア初優勝を記録。同シーズン最大のハイライトを生み出した。Red Bull Air Race World Championship初のアジア人パイロットとして知られる室屋は、同地域におけるこのスポーツの知名度アップに長年貢献してきたが、本人はワールドチャンピオンの称号を獲得できる日が来るまで、更なる努力を続けていくつもりだ。

大学生だった18歳からグライダーの練習を始めた室屋は、最終的にグライダー日本選手権で3位に入ると、その後は渡米してパイロットライセンスを取得し、世界有数のエアロバティックスインストラクターのランディ・ガニエの元でその技術を学んだ。そして、エアロバティックス世界選手権アドバンスクラスやエアロバティックスヨーロッパ選手権アドバンスクラスなど、世界各地の様々な大会に出場しながら、日本を代表するエアロバティックスパイロットとして知られるようになっていった。

また、室屋は拠点としている福島県の啓蒙活動にも積極的で、国内外の数多くの航空ショーに参加しながらその活動を続けてきた。なお、2011年の東日本大震災後は、福島県の「あったか観光交流大使」に就任している。今も室屋は福島県の復興に力を貸しており、そのたゆまない努力と強靱なメンタルは福島県人にインスピレーションを与え続けている。

2009シーズンからRed Bull Air Raceに参戦している室屋は、レース前の座禅の導入や機体改良など、様々な革新をこのスポーツに加えてきた人物として知られる。また、クロアチア・ロヴィニ、英国・アスコット、米国・フォートワースなど複数の開催地で表彰台を獲得してきたトップパイロットとして高い人気を誇ってきたが、2016シーズン第3戦千葉の優勝は、本人にワールドチャンピオン争いに加われる実力があることを改めて世界に示すことになった。その後も室屋は新たに導入したEdge 540 V3と共に残りの2016シーズンを戦い抜き、複数の開催地でオーバーGのペナルティを受けてしまったものの、5戦でラウンド・オブ・8進出を果たし、総合6位でシーズンを終えた。チーム・コーディネーターのロバート・フライ、アナリストのベンジャミン・フリーラブ、テクニシャンのピーター・コンウェイ、そして室屋の4人で構成されるTeam Falkenは、これまでの経験を2017シーズンに活かすべく努力を重ねている。

室屋は2017シーズンに向けて次のようにコメントしている。「Red Bull Air Raceの戦いは厳しいので、オフシーズでは機体のセットアップの見直しながら、コンピューターシステムとシミュレーターを調整して戦術も練り直しました。2017シーズンで表彰台、優勝、そしてワールドチャンピオンを狙える準備は整っています」